研究者ではない臨床医の先生方でも、医学研究に従事しながら文献調査論文作成を行う先生は多くおられます。
これは実践している医療を検証し、より良い医療サービスを提供するために非常に重要でが、一方で臨床研究から論文投稿には多くのハードルが存在します。

臨床研究から論文投稿までのハードル

まずは研究のデザインにもよりますが、前向き研究を実施する場合には、資金、人的リソース、倫理指針への準拠など開始する前から多くのハードルがあり、開始後は登録の推進や必要な場合にはモニタリングなどが発生します。
後ろ向き研究ではこれらの負荷はかなり軽減されますが、一定の作業はやはり必要です。
データ入力が完了すると統計解析が必要になります。あらかじめプロトコルに記載された解析計画通りの結果が得られれば、それほど労力がかからない場合もありますが、後ろ向き研究の場合には多くの場合、バイアスや交絡因子の調整のために多変量解析などが必要となり、相応の手間と時間を要します。
次に学会又は論文で発表する場合には、関連領域の文献検索を含む資料作成では新規性や論理性など多面的にその構成内容を吟味し、ブラッシュアップしていくことは楽しみでもありますが、やはり大変な作業です。
また、海外雑誌に発表する場合には、native checkを実施するにしても、英文原稿を作成する作業は多くの日本人にとっては困難な作業です。
さらに投稿後は、そのままアクセプトされることはまれで、多くは査読コメントに沿った修正が求められます(又はリジェクト)。

研究の価値

研究のデザインや規模、内容によって上記のハードルはもちろん異なりますが、これらのハードルをクリアしてようやく論文となることを考えると、どの研究であっても一つ一つの論文はとても貴重なものであり、この作業を日常臨床に加えて実施することには頭が下がる思いです。
しかしながら、これらによって医療の進歩があることは事実であり、医療の発展に向けては避けられない面もあります。
これらを踏まえて当社は臨床医の先生方の作業の一部をサポートすることで研究発表に伴う負荷の軽減と医療の進歩に貢献していきます。

当社では、臨床実践に忙しく、論文作成・資料作成に時間が割けないクライアント様のためのサービスをご用意しております。オンライン検索データベース検索による文献手配で、スタッフの豊富な経験をもとに適切な文献情報をご提供します。和訳などの文献翻訳も承っております。短期間で多くの研究結果を発表したい医師の皆様、当社の論文作成・文献調査サービスをぜひご活用ください。